どのような人が対象?

  • 人とのコミュニケーションに悩んでいる方
  • 学校や職場でストレスを感じている方
  • 家庭内でのコミュニケーションに悩んでいる方
  • 発達障害の可能性を指摘されたことがある方や自身で感じている方
  • 日常生活で生きづらさを感じている方

発達障害についての
考え方

病気ではなく特性

発達障害は先天的な脳の特性であり、ネガティブなものではなく、個性の一部といえます。定型発達の人と比べて得意なことと苦手なことの凸凹の差が大きく、外見からはわかりにくいため「わがままな人」「困った人」などと誤解されてしまうこともあります。発達障害が広く知られる以前は、家庭のしつけや環境に問題があるという特性への誤った認識により、本人や家族が苦しむことが多々ありました。

発達障害は人によって現れる症状も程度もさまざまなため、一人ひとりの特性を理解することが重要です。
また、特性による苦手な部分を矯正や訓練で克服しようとする「治療」の考え方は避けるべきです。この苦手さを例えるなら、足を失ってしまった状態のようなものだと考えていただくとわかりやすいかもしれません。足を失った人に対して「努力して足を伸ばそう」と言わないのと同じで、発達障害の特性に対しても無理をさせる考え方は現実的ではないのです。
特性による苦手さは「不可能に近い困難」であり、生まれつき変わらないもののため「誰でも努力すればできるようになる」という考え方は当てはまりません。
足を失った際に義足や車椅子を用いるように、困りごとに対してその人に合った代替手段を考えることが現実的で効果的な対処方法です。どの部分に代替手段が必要かを見極めるためには、特性を深く理解する必要があります。特性を理解すること自体が、生きやすくなるための第一歩になるのです。

当院でできること

当院では、特性の理解を深め、特性を踏まえた考え方についての指導を行っています。また、不眠などの症状に対する対症療法や、多動などの症状を和らげる内服薬の処方にも対応しています。